加圧浮上装置とは?特徴や相性の良い廃水について解説

加圧浮上装置は排水処理装置の1つです。本記事では加圧浮上装置の概要と特徴についてわかりやすく解説しています。

加圧浮上装置と相性の良い廃水についても写真付きで解説していますので、加圧浮上装置の導入を検討されている方は必見です。

 

加圧浮上装置とは?

加圧浮上装置とは、廃水を浮上槽と呼ばれる水槽で、微細な気泡であるマイクロバブルと廃水を混合して、廃水中の浮遊物質を気泡の浮力を利用して浮上させる装置のことです

マイクロバブルを含む水は加圧タンクで作られ、配管を通して浮上槽へ送られます。

浮上槽で廃水中の浮遊物質にマイクロバブルが付着して、浮遊物質を浮上させる原理です。

 

加圧浮上装置の特徴

加圧浮上装置には以下の特徴があります。

  • 非常にコンパクト
  • 比較的安価
  • 要望に応じて仕様変更が可能

それぞれの特徴を確認していきましょう。

非常にコンパクト

1立方メートル/h程度の処理能力の凝集沈殿処理装置の場合、一般的には12.6平方メートル程度が必要となります。

しかし、この加圧浮上装置の場合には、僅か1.8平方メートル(縦1.8m×横1m)で設置が可能です。

従来の装置と比べると、1/7の設置スペースです

比較的安価

装置がコンパクトで、必要な鋼材費を抑える事ができたため安価に提供することが可能となりました。

要望に応じて仕様変更が可能

お客様の要望に応じて、水質監視システム(SS・pHなど)や脱水方法を選択していただくことが可能です。

廃水の性状やご要望に応じて最適な仕様をご提案いたします。

 

加圧浮上装置と相性の良い廃水

加圧浮上装置と相性が良いかどうかで重要となるのは、水より比重が重いか軽いかです。水より比重が重い物質は水底に沈み、軽い物質は浮かび上がってきます。

↑重が軽い物質は浮上しやすく、加圧水によって浮上します。

↑比重の重い物質は沈みます。

水より比重が軽い物質の代表例として、油分を含む廃水や凝集フロックが軽く少ない廃水があります。加圧浮上装置において安定した効果が発揮できる廃水です。

 

加圧浮上装置はネクストリーにお任せください

加圧浮上装置は、コンパクトな設計で設置スペースが小さく、また槽内の汚泥滞留時間が短いため処理速度が早いなどのメリットがあります。

しかし、排水中の懸濁物質を安定して浮上させることができなければ、トラブルの原因となるので、加圧浮上装置に限った話ではないですが、導入を検討する際は十分に検証を行うことが大切です。

排水処理にお困りであればネクストリーまでお問い合わせください。凝集剤など薬品も合わせてトータルでご提案いたします。

 

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