フレキソインキ洗浄廃水と接着剤(糊)洗浄廃水の処理方法について

紙加工業の企業様の排水

弊社ユーザー様として紙加工業の企業様が多くいらっしゃいます。

依頼の対象水としては紙に印刷する際に使用するフレキソインキを洗浄する『フレキソインキ洗浄廃水』です。



原水(フレキソ)

処理水(フレキソ)

 上記のようにフレキソインキ洗浄廃水は弊社の一剤型凝集剤『アクアネイチャーAL』シリーズで凝集処理を行う事が出来ます。

 しかし、もう一つ廃水が出ており、この廃水についてはフレキソインキ洗浄廃水に比べて少量しか発生しない為、軽視されている事が多くあります。





 それが『接着剤(糊)洗浄廃水』です。





原水(接着剤、糊)

 上記のような白い廃水でイメージとしては小さい頃に使った木工用ボンドを水に混ぜたような感じです。

紙や段ボールの接着面に使用するので紙加工屋さんではフレキソインキ洗浄廃水と合わせて発生している事が多いです。

ではこのような廃水をどのように処理しているのか???



と言う事ですが大きく分けて4つ程になります。

 

紙加工業の企業様の排水処理方法

 

①フレキソインキ洗浄廃水と混ぜて処理

このような方法で処理している現場も比較的にありますが、糊は脱水機等とあまり相性が良く無く、度々目詰まりの原因となったりしております。

フレキソ単独で処理していたところから糊洗浄水を入れたら急にろ過性が悪くなったという話はよく耳にします。

②未処理で産業廃棄物処理

少量だからこれはそのまま産廃に出そうという事で処理を行わずに外部に委託するケースです。

実はこのコストが近年の処理費用の高騰で旧スピードで上昇しております。

このコスト削減を目的に弊社へお問い合わせを頂く事が最近非常に増えております。

③未処理で放流

高度経済成長期にはこのような形で放流していたようですが、まだまだその流れのままで放流している場合が多々あります。このような高負荷の水はたとえ少量であっても環境に与える影響は非常に大きいです。

④廃水処理(凝集処理)を行って放流

①~③の方法では様々な問題があり最近はこの廃水を軽視せずしっかりと自社で処理を行って行こうという方向に少しずつ動いているように感じます。

 

 

接着剤(糊)洗浄廃水の処理 まとめ

大きく分けて澱粉系の廃水と酢酸ビニル系の廃水と二つに分かれます。

特徴として、pHが極端に低かったり、また極端に高かったりと会社様によってpHにかなりバラツキがあります。

また、濃度についても洗浄する物や量によってかなりバラツキがある為、原水の懸濁濃度にはかなりバラツキがあります。

一般的には3剤、4剤の薬品で処理を行っているところが多いですが、弊社の一剤型凝集剤『アクアネイチャープラス』で一剤で処理を行った方が手軽に処理ができ、また濃度変化の際の薬剤の調整も非常に楽になります。





アクアネイチャープラス(パンフレット)



アクアネイチャープラスがすべての接着剤廃水について一剤で処理出来るという訳では無く、場合によってはpH調整を行った方がコストが抑えられたり処理が安定する場合もあります

ただ、少なからず現行よりは使用薬剤は減り処理や調整は楽になるかと思います。



処理水(接着剤、糊)
          アクアネイチャープラス一剤による凝集処理 



 現在接着剤(糊)廃水を①~③で行っている企業様。是非一度④の処理方法を検討してみてはいかかがでしょうか?

廃水処理の困ったは是非弊社までお気軽にご相談下さい。

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