先日、紙加工業を行っているお客様の廃水処理場にて小型廃水処理装置のデモ機による試験を行いました。
パンフレットは事前に見て頂いておりましたが、やはり実機を見て頂いた方がイメージも湧いて来ます。
これまでは、バッチ式の廃水処理装置とフィルタープレス式の脱水機を使っておりましたが、設備の老朽化による更新を検討しており、その際のご相談でした。
フィルタープレスとは?
汚泥の含水率を70~80%に下げる事が出来る為、脱水ケーキの減容化に繋がる優れた脱水機です。
しかし、廃水量と発生する汚泥量によってイニシャルを投下するに値するメリットがあるかどうかの判断が必要です。ここは非常に重要です。
以下、検討する際の例を挙げてみます。分かりやすく重量で考えてみます。
条件
①1ヶ月2,000㎏(含水率90%)の汚泥が発生する。
②脱水機により含水率を80%に下げる事が出来る。
③汚泥処分費用が30円/とする。
上記の条件で検討すると脱水機を導入しない場合の汚泥処分費用は
2,000㎏×30円=60,000円
となります。この汚泥の含水率を80%まで下げた場合の汚泥全量の計算方法としてまずは固形分(ドライ)重量を出します。
汚泥2,000㎏に対して含水率が90%と言う事は、その内訳は
固形分(ドライ)重量・・・200㎏(10%)
水重量・・・1,800㎏(90%)
汚泥全量・・・2,000㎏
となります。
次にこの汚泥の含水率が80%になった場合も固形分の量は変わらない訳ですからその内訳は
固形分(ドライ重量)・・・200㎏(20%)
水重量・・・800㎏(80%)
汚泥全量・・・1,000㎏
となります。よって汚泥処分費用は
1,000㎏×30円=30,000円
つまり、含水率が10%下がると汚泥の総量は半分になるという事になります。
1ヶ月で30,000円のコスト削減!
年間で360,000円のコスト削減!
このコストメリットに対して仮に脱水機が1台300万円とすると、回収にかかる期間は約7年間(83.3か月)となります。
ちなみに汚泥量が5倍の10tとするなら
含水率90%の場合は
10,000㎏×30円×12か月=3,600,000円
含水率80%なら
5,000㎏×30円×12か月=1,800,000円
汚泥量が10t出てれば年間180万円のコストダウン。これは非常に大きいですね。脱水機が300万円だとすれば1年8か月で回収出来ます。
弊社の小型廃水処理装置ANシリーズは脱水機を使用せず自然ろ過を採用しておりますので
低価格でご提供する事が出来ます。
また、汚泥量の多いお客様には脱水機付き廃水処理装置もご提案する事が出来ます。
大切な事は、
脱水機が本当に必要かどうか?
それは廃水量、汚泥発生量で決まる!!!
と言う事です。
小型廃水処理装置デモ機
廃水処理装置の困ったは弊社までお気軽にご相談下さい。