湿式塗装ブース(ポンプタイプ)

湿式塗装ブースには大きく分けてポンプタイプとノーポンプタイプがあります。

 時代の流れとしてはノーポンプタイプが主流になっているようですが、レシプロを使用されている場合や、更新時期などの関係でまだまだ現役のポンプタイプブースも多くお見掛けします。

 ポンプタイプブースにおいて最も多い悩みがポンプと配管の詰まりです。
 詰まってしまえば当然ポンプは故障しますし、水膜板に水がうまく供給されなくなり、板面に塗料が固着して凸凹ができ、水はねによってハジキなどの製品不良に繋がってしまいます。
 
 ポンプが汚泥を吸い込まないように吸込み口周りをメッシュで囲っても、結局そのメッシュが詰まるため水も循環できなくなり、あまり効果は期待できません。

 ただ、ポンプは底置きされていないと思いますので、吸込み口の高さまで到達しないスパンで汚泥を回収するのが一番良いのですが、頻度が増えれば手間もコストも掛かってしまいます。

 そうなるとやはり塗料の不粘着化、固化防止、軟化させて流動性向上などを目的としてキラー剤などを添加するのが対処として無難だと思いますが、キラー剤添加は費用対効果が見えにくいかもしれません。

 弊社のAQ-BPはキラー剤とは少し異なり、水質浄化を目的とした塗装ブース用の凝集剤です。
 塗料の不粘着化などに加えて、上澄みを無色透明にして下水放流できるようにするため、単純に現在の汚泥、汚水の処分量から水の分の重量をある程度差し引くことができ、結構なコストメリットが生まれます。

 下の写真で言えば、左を右のように処理して上澄みを捨てれば単純に重量70%OFFです。
画像の説明画像の説明

 また、水質の浄化に伴って腐敗臭もかなり軽減することができますので、下水接続されていない、または社内規定的に場外排水はちょっと・・・という会社様でも上澄みと汚泥を別々に回収し、上澄みは戻して継続的に使用することも可能です。

 湿式塗装ブースはそもそも構造的に排水できるようにはなっていないため、どうすれば排水できるか以前に、排水しないものという概念が強く、とてももったいないと思います。

 ポンプの詰まりを予防するついでに汚泥の処分費用を半減させましょう。
 もちろん排水にあたっては水質のチェックもお忘れなく。

一日10㎥以下の排水処理のことなら、薬品から設備まで何でもご相談ください。
手動式設備から全自動までご要望・予算に合わせて最適なご提案を致します。
ご質問はLINEからも受け付けております。

関連記事